『あなたは私の花』②
どのくらい時間がたったのか、
彼女は目を覚ました。
「ん・・・?」
ベッドの上で横になっている体をゆっくり起こした。
あの時落ちたはず、死んだはずの彼女は見覚えのない部屋にいた。
「起きた?痛いところないか?」
声のするほうをみると彼と目が合った。
呆然とする彼女の居るベッドに彼は腰かけた。
我にかえった彼女は、
「な、誰ですか?!なんでここに?!私死んーー」
言葉をさえぎるように彼はおでこに手をあててきた。
「んー 熱はないな」
持ってきていたティーカップを彼女にわたした。温かいココアが入っていた。
「さっきの質問だけど、あんたと同じ高校の2年 名前は椿。で、ここは俺の部屋。あんた1年の木船エリカだろ」
エリカが聞いた質問を応えていった。
「・・・椿、先輩・・・」
エリカはまだ状況がのみこめないのか不思議そうに椿をみていた。